人は、自分が思うほどに自分のことを気にしてはいない

 

今年の6月末に尾瀬に行った。

昨年、山友2人が水芭蕉を見に尾瀬に行ったが

時期が遅かったようで

可憐な水芭蕉を期待していたのに

巨大化していて

花数も少なかったらしい。

 

そのため、今年は早い時期にリベンジする

というので、仲間に入れてもらった。

2泊3日で尾瀬を縦断するツアーである。

 

 

 

途中、雨に降られたが

たくさんの水芭蕉と広々とした湿原に

心を洗われた。

 

が、私の顔には異変が・・・

 

2日目の朝、何気なく左頬を触ったところ、ザラザラした。

いびき対策で横を向いて寝ていたから、枕のあとかしら。

目の周りもなんだかむくんでいる。

「顔がむくんでる」と友2人に言うと

「そう?」

まあ、山だからそういうこともあるよねと思ってスルーした。

 

3日目の朝、鏡を見ると目の周りが腫れている。顔も熱い。

「ねえ、目の周りが腫れてない?」と友に聞く。

「そうかな?」

 

3日目の午後、尾瀬を縦断した後は温泉へ。

服を脱ぐと、顔だけじゃなく首も真っ赤。発疹だ。

赤くなっている首を指差して友に

「見て見て!かぶれたのかな?」

「あらー、本当だね」

 

ツアーで御一緒した初対面の方々は

赤くむくんだ顔の私を、そういう顔の人だと思っていただろうが、

付き合いの長い友2人も、

私の顔の変化になんら気づいていない。

そりゃ、人の顔なんか興味ないよね。

 

でも、よく分かった。

人は、自分が気にするほどに、自分のことを気にして見てはいないと。

 

その後、飛行機に乗って帰宅したが、

肌への負担を少しでも軽減しようと

空港で顔を洗い、すっぴんで帰ってきた。

 

アラ還女子の顔が赤くむくんでいようと、すっぴんだろうと、気にする人は誰もいない。

たとえ気になっても、指摘してくることは、まずない。

 

私も、まだ娘だった頃は(いつ?)

人目も気にし、恥じらいもあったが

歳を重ねるごとに

いい意味で気にしなくなってきた。

そういう点では、歳をとって生きやすくなってきたのかもしれない。

 

映画も割引になるし、

歳をとることで、いいこともあるもんだ。

 

帰宅して数日後、皮膚科で診てもらったが、

山の植物にかぶれたのか

おニューの日焼け止めや乳液にかぶれたのか

はたまた相乗効果か

原因は不明。